Pochitto(ぽちっト)神戸 | ぽちトピックス(ふれ愛びと)
更新:2022.5.23
第31回---ぽちトピックス(ふれ愛びと)
- Qなぜ、税理士なのにお笑い芸人?
- Aもともと中学生の頃からお笑いが大好きで、休み時間には教壇で歌ったり踊ったり漫才をしているような生徒でした。実家が祖父の代から続く税理士事務所だったこともあり、税理士になりましたが、ずっと「お笑いをやりたい」という想いはどこかにあり、3年前に44歳で松竹芸能タレントスクールに入りその後、松竹芸能所属の芸人になりました。今ようやく夢を追いかけ始めたところです。
- Q40代で夢を追い始めたきっかけは?
- A以前は税理士の仕事をしながら地方議員の妻として地域活動やボランティア活動をしていました。しかし、地域のためにと真面目に頑張っていた夫が、3年前の選挙で落選したのです。結果も残念でしたが、地方選挙の投票率が40%しかないということを知って、すごくショックを受けました。残りの6割の人たちにも「地元にどんな議員がいるのか?どんな活動をしているのか?」を知って、投票に行って欲しいなと思ったのです。皆さんが毎年何万円も何十万円も納めている税金の使い道を左右するような存在ですから、みんなが活動をちゃんと見て、知って、評価するべきじゃないかなと。それをしていない人が6割もいることが悲しいなと感じたんです。だからといって、街頭演説で議員が「投票に行きましょう」と言っても通行される皆さんは冷たい目でしか見てくれません。そんな世の中を変えるのはタレントや芸人なんじゃないかなと考えました。バラエティ番組などをぼんやり楽しく見ているだけで、税金の知識が学べたり、自分が納税しているという意識が芽生えたら素敵だなと。自分が「こんなに納税しているんだ」ということを知ったら「私が納めた税金、ちゃんと使ってよ!」という気持ちで少しは政治にも関心が向くかも。税理士がお笑い芸人になったら、そうやって世の中を変えられるかもしれないと思い、夫の落選後に松竹芸能のオーディションを受けました。
- Q芸人に周りの反応は?
- Aはじめは「私、税理士でタレントになりたい」と夫に相談しました。すると「もっと若くて綺麗な税理士なんてたくさんいるから難しいのでは?」とバッサリ!全く否定できなかったので「税理士でお笑い芸人ならどう?」と聞くと「それなら良いかもね!」と言ってくれました。だから芸人への道は夫が指南してくれたようなものですね。両親は「そういえば、昔からずっとやりたいって言っていたね」と言っていました。学生時代の友人たちも驚く人は誰もいなくて「やっとだね!」「待ってたよ!」とすごく喜んでくれました。芸人としての活動をSNSで見てくれている昔の相方が「中学時代とやってること一緒!」と爆笑していました。いまやっと自分の人生が始まったなと実感するようになり、毎日が輝き始めました。おまけにMー1グランプリには夫も協力してくれて、夫婦漫才で2回も出場しています。いずれも1回戦敗退ですが(笑)毎回夫婦で漫才ができることを楽しんでいます。皆さん!いくつになっても夢は追えますよ!
- Q芸人としての活動は大変?
- A松竹芸能所属になるというタイミングでちょうどコロナ禍になり、劇場でのお笑いイベントなどが次々と中止になりました。お笑い芸人は、お客さんの前で芸をして、笑っていただくのが仕事なので、客席が空っぽやスカスカの劇場で活動し続けるのは辛いなと感じています。いつ終わるかも分からないコロナとの戦いなので、思い切って劇場でのネタ作りを昨年末で辞めて、オンラインセミナー講師として活動をはじめました。Zoomを使って、楽しく面白く税金やお金の知識を教えるのです。楽しく授業を受けている間にお金の知識が身につく!と、大変ご好評いただいています。私としてもすごくやりがいのある仕事です。
- Q読者に向けて一言
- Aケチケチと我慢する節約よりも、お金の知識を学んで賢く節税する方が効率良いです。是非楽しいセミナーを受けに来て、お得に節税してくださいね!