Pochitto(ぽちっト)神戸 | 五葉薬局 たづこ先生の健康情報
更新:2019.3.23
五葉薬局 たづこ先生の健康情報【春のストレス対策!】
新生活のスタートにワクワクしながらも、春は環境の変化などから心が不安定になりやすい季節。
漢方では「心身一如(しんしんいちにょ)」(心と身体は一つ)と言って、心と身体の状態は互いに影響し合っていると考えます。
そのため、ストレスの対処も精神面だけでなく、身体を整えながら、心身全体をバランスよく保つことを大切にします。
身体の中でストレスと深く関わっているのは、「肝(かん)」(肝臓)。肝は体内の「気」(エネルギー)の流れをスムーズに保ち、ストレスをコントロールする働きがあります。
また、心と身体の?元気の源"となる「気」の不足にも要注意。気は「脾胃(ひい)」(胃腸)が消化吸収する食事の栄養から生み出されるため、脾胃を健やかに保つことも大切です。
今回もタイプ別にストレス対策をご紹介します。
①不安・不眠になりやすい「血虚(けっきょ)」タイプは、血をしっかり養うよう心がけましょう。
「血」を養う黒い食材:なつめ、クコの実、人参、ほうれん草、小松菜、黒ごま、黒砂糖、レバー、鶏肉、鮭、卵、落花生、ぶどう、ひじき など。
②イライラ・憂うつの「気滞(きたい)」タイプは、身体を動かしたり、「気」を巡らす効果の高い香りの良いものや苦みのあるものを摂りましょう。
お勧めの食材:ちんぴ(乾燥したみかんの皮)、菊花、カモミール、ジャスミン、ミント、春菊、せり、竹の子、たらの芽、クレソン、ウコン など。
③元気が足りない「気虚(ききょ)」タイプは、まず脾胃の働きを良くすることが先決です。
胃腸を元気にして「気」を養う食材:豆腐、湯葉などの大豆製品、米、小麦、いんげん豆、豚肉、牛肉、羊肉、かぼちゃ、じゃがいも、山芋、くるみ、栗 など。
ストレス対策をしっかり行い、楽しく元気に新生活をスタートさせたいですね。
五葉薬局 代表 古川太津子