Pochitto(ぽちっト)神戸 | 五葉薬局 たづこ先生の健康情報
更新:2021.9.23
五葉薬局 たづこ先生の健康情報【コロナと認知症】
コロナと認知症
コロナ禍が始まってから1年半以上経ちました。ワクチン接種は進んでいますが度重なる非常事態宣言に多くの人は外出を控えています。感染拡大を避けるためにそれはもちろん必要なことですが、今後、この自粛が原因の健康被害(認知症)が増加するのでは、と私は危惧しています。
私の薬局は独居の高齢者の多い地域にあります。外出自粛により高齢者は家で1日中TVを見ています。正確なデータを見るのではなく、コロナの恐怖を煽るワイドショーを見てさらに外出を控え、物理的にも精神的にも孤立していきます。外出をしなければ、人と会話をすることもないし、物を見たり聞いたりしないので脳への刺激が減ります。出かけなければ足腰が弱り、最悪の場合、転倒骨折し、入院してもコロナにより面会は制限されるので認知症が進みます。あと4~5年もすれば要介護者が激増するのは目に見えています。
ではどうすれば?
それはやはり外に出ることです。
別に飲食は共にしなくてもマスクを着けて距離を取ってもおしゃべりはできます。外に出て四季の移ろいを肌で感じましょう。
そして特に下半身の筋肉を落とさないようにウォーキングだけではなく、軽い筋トレをしましょう。ふくらはぎの筋肉は第2の心臓と言われ、伸縮することで全身の血流を良くします。全身の血流が良くなると脳血流も良くなるので認知症の予防になります。
五葉薬局では3年前より地域のフレイル予防のための体操教室を開催しています。
フレイルとは加齢とともに運動機能や認知機能が低下した状態のことで、そのまま症状が進めば要介護状態になりますが、適切な食事や運動、社会活動へ参加することで健康な状態へ戻ることが可能です。
最近良く躓くようになってきたな、物忘れが増えてきたな、と思った時が始め時です!
私と一緒に体を動かしてフレイル→認知症を予防しましょう!
五葉薬局 代表 古川太津子