Pochitto(ぽちっト)神戸 | 五葉薬局 たづこ先生の健康情報
更新:2022.3.23
五葉薬局 たづこ先生の健康情報【春は風、別れ、そして出逢いの季節】
春は風、別れ、そして出逢いの季節
p>春一番と言われるように春は自然の風の強い季節で、漢方的にはこの風とウイルスや菌、花粉、ダスト等が一緒になったものを「風邪(ふうじゃ)」と言い、免疫力が落ちた時に「風邪」が体内に侵入し病気に罹りやすくなります。一番の対策は「風邪」を寄せ付けないこと。そのためには、もう、皆さんは重々ご存知でしょうが「うがい・手洗い・マスク」そして自分自身の免疫力を常に高い状態に保つ事です。
免疫力を高く保つには食事・運動・睡眠・ストレスを溜めないことが大切です。
漢方では免疫力のことを「衛気(えき)」と言い、これは体表面を覆って「風邪」が皮膚、鼻、喉などから侵入するのを防いでくれます。
「衛気」を作るには脾胃(胃腸)を健やかに保ち、食べ物から十分に栄養分を吸収すること。また、「生命の源」と言われる「腎」の機能も高めておくこと。
脾胃の働きを高める食品は生姜、しそ、山椒の実、もやし、春雨、大豆、豚肉、かぼちゃ、山芋など。
腎の働きを高める食品は山芋、黒ごま、黒豆、黒砂糖、くるみ、松の実、クコの実、羊肉、海老、牡蠣など。そして脾胃も腎も冷えを嫌いますので体は冷やさないように気をつけて。
また、春は別れや出逢いなど、生活の変化の大きい季節でもあり、その変化はストレスとなって肝の働きを弱めてしまいます。肝は全身に「気」を巡らす働きも担っているので、「気」が滞って喉の詰まりや痛みが起こったり、反対に亢進するとめまい、ふらつき、のぼせ、鼻炎など、頭部に症状が出やすくなります。
肝を健やかに保つには香りの良い、陳皮(乾燥したみかんの皮)、カモミール、ジャスミン、ミント、春菊、せり、たらの芽、ウコンなどを摂ると良いでしょう。
ぽちっト創刊号から書かせて頂いたワタクシの健康コラムも今回で最終となります。
5年間、毎号、読者の皆様に何をお伝えしようかと考える時間もワタクシにとっては楽しい学びの時間でした。店頭で「いつもたづこ先生のコラム読んでるよ」と声をかけて頂くのも嬉しかったです。
今後は昨年より始めたYouTube「たづこ先生の漢方教室」や五葉薬局公式LINEから定期的に健康情報を発信して参りますのでチャンネル登録、LINEお友達登録をよろしくお願いします。
読者の皆様が健康で過ごされますように、そして素敵な出逢いがありますように(^^)
五葉薬局 代表 古川太津子