Pochitto(ぽちっト)神戸 | 五葉薬局 たづこ先生の健康情報
更新:2020.1.23
五葉薬局 たづこ先生の健康情報【体の中から乾燥対策】
体の中から乾燥対策
秋や冬の空気が乾燥する季節に相談が増えるのが、乾燥肌による皮膚のかゆみ。他にも乾燥によって起こる目の乾燥(ドライアイ)、口の乾燥(ドライマウス)、鼻の乾燥(ドライノーズ)などの相談も多くなります。
漢方では、乾燥の症状は、体の潤い成分である「津液(しんえき)」や「血(けつ)」が不足することで起こると考えます。また、体の潤いの源となる要素「腎陰(じんいん)」の不足も乾燥を招く要因に。「腎」は加齢とともに衰え、腎陰も不足しがちになるため、年齢を重ねると体の潤いは減少していきます。高齢の人は特に意識して、腎をケアするよう心がけましょう。(腎のケアについてはぽちっト第6号「加齢女子より華麗女子」をご参照ください)
今回は症状別乾燥対策についてお話しします。
1.鼻が乾燥している(ドライノーズ)の人
鼻の状態は「肺」と関わりが深く、肺の潤いが不足すると、鼻の粘膜も乾燥しやすくなります。なので、肺の潤いをしっかり養うよう心がけましょう。
肺の潤いを養う食材(梨、百合根、オレンジ、はちみつ、枇杷の葉、葛、白きくらげ、杏仁など)
2.目が乾燥している(ドライアイ)人
目は「血(けつ)」が運ぶ栄養や潤いによって健やかに保たれています。そのため、血を十分に養い、血を蓄える「肝(かん)」(肝臓)の働きを整えることがドライアイ対策の基本。また、目の酷使は血の消耗につながるため、長時間のスマホ使用などにも注意しましょう。
血を養い目の働きを整える食材(菊花、クコの実、ほうれん草、桑の実、ブルーベリー、ぶどう、桑の葉、にんじん など)
3.肌が乾燥している(ドライスキン)人
肌も鼻と同様に「肺」と深く関係しているので「肺」を潤わすよう心がけましょう。
4.腸が乾燥する人(便秘)
体内の潤いが不足して「腸」が乾燥すると、便も乾いて固くなり、便秘を起こしやすくなります。また、腸と肺は深く関係しているため、肺が乾燥すると、腸の潤いも不足しがちに。腸と肺の潤いを十分保つよう心がけましょう。
五葉薬局 代表 古川太津子