Pochitto(ぽちっト)神戸 | 五葉薬局 たづこ先生の健康情報
更新:2018.5.23
五葉薬局 たづこ先生の健康情報【梅雨の湿気にご用心!】
もうすぐ日本ならではの潤いの季節、梅雨がやってきます。
日本人の肌がきれいなのは、湿度の高い風土によるとよく言われますが、じめじめとした梅雨の時期は、なんとなく身体の重さや だるさを感じたり、食欲がなくなったりすることも多いもの。漢方ではこのような湿気の多い時期の体調不良を「湿邪」と結びつけて考えます。
「湿邪」は重くて粘り気があり停滞しやすいために、身体のだるさや鈍い痛み、水分の停滞によるむくみ、胃の不調といった症状が現れ、長引くこともあるので注意が必要ですが、食事や生活のちょっとした工夫で追い払うことが可能です。
「湿邪」はそとから入ってくる「外湿」と体内から生じる「内湿」に分けられます。
■「外湿」対策には・・・・
頭痛、身体が重い、身体のむくみ、皮膚のトラブル(ジュクジュク肌)、尿の濁り、残尿感、排尿痛 などの尿トラブル、おりものなどが気になる方は利尿作用の高い飲み物(コーヒー、お茶)や香りの良い食材(紫蘇、もやし、春雨)を 選んで湿邪を発散しましょう。
■「内湿」対策には・・・・
内湿は胃腸の機能を低下させるので、食欲不振、下痢、軟便になりやすくなります。そのような時は 胃腸を元気にする食材(いんげん豆、山芋、大豆製品、蓮の実、栗)、温める食材(山椒の実、しょうが、にんにく、キムチ)、湿を取り除く食材 (はとむぎ、とうもろこし、小豆)を普段の食事に取り入れてみてください。
梅雨はうつ状態になりやすい時期でもあるので、なるべくストレスを溜めない様に気をつけて心身ともに元気に楽しく過ごしましょう。
五葉薬局 代表 古川太津子