Pochitto(ぽちっト)神戸 | 五葉薬局 たづこ先生の健康情報
更新:2019.5.23
五葉薬局 たづこ先生の健康情報【梅雨時期の過ごし方】
人間は自然の中で生きています。漢方では、自然界に存在する要素が時折、人間に悪影響を与えることがあると考えられています。それらの要素とは「六淫」と呼ばれ、風邪、寒邪、湿邪、火邪、暑邪、燥邪があります。
昨年もこの時期書かせて頂きましたが、体調を崩す方が多いので、今一度「湿邪」についてお話しします。
「湿邪」は体に余分な水分をもたらす邪気で、季節的には梅雨の時期に多く、冬の空気の乾燥した季節にはあまり問題になることはありません。ですが、冬に食べ過ぎたり飲みすぎたりして「湿邪」に侵されることはあります。
「湿邪」には ①重く、下方に流れやすい ②定着し、取り去りにくい ③気の流れを停滞させる性質があります。なので、「湿邪」が体に侵入すると下半身が重だるくなり、むくみが生じる場合もあります。また、一度症状が出ると回復には時間がかかってしまいます。症状がさらに進むと痛みが生じてしまう事もあり、様々な病気の原因になりえます。なのでできるだけ早く「湿邪」を追い払う必要があります。
6月開講の「たづこ先生の健康教室」では梅雨時期の過ごし方を、「たづこ先生の薬膳料理教室」では去湿効果のあるハトムギ、シラウオ、スズキ、冬瓜等を使って「ハトムギとシラウオのご飯」「スズキの生姜焼き」「さつまいものサラダ」「冬瓜と金針菜とシラウオのスープ」を作ります。(但し材料調達の関係でメニューの変更がある場合もあります。)
実際に生活の中で出来る養生法を覚えて頂くとともに、料理を味わって頂き、日々の体調管理に生かして頂ければと思います。
五葉薬局 代表 古川太津子