Pochitto(ぽちっト)神戸 | 五葉薬局 たづこ先生の健康情報
更新:2020.7.23
五葉薬局 たづこ先生の健康情報【耳のトラブルの原因と耳を健康に保つ方法】
耳のトラブルの原因と耳を健康に保つ方法
今回は漢方的視点からタイプ別、耳トラブルとその対処法についてお話しします。
漢方では「耳は清らかな気が体内を上昇するときに通過する穴」と言われています。なので体内に気が満ちていれば、耳の状態も良いと考えられ、何らかの原因によってこの「気」の動きが悪くなると耳のトラブルが起こりやすくなります。
①ストレスの強いタイプ
このタイプはストレスによって耳の穴が詰まることにより症状が起こると考えられ、強い高音の耳鳴り、偏頭痛、不安感、怒りっぽかったり、突発性難聴を起こすこともあります。
■ストレスを発散させて耳の詰まりを取り除くようにしましょう。
②水分代謝の悪いタイプ
水分代謝が悪くなり、体内に余分な水分が滞るとその水分はドロドロと粘りをもった汚れになります。これを漢方では「痰湿(たんしつ)」と言い、気の通る穴を詰まらせてしまいます。中年期以降に多く、メニエール症候群に伴うものや、耳鳴りのほか聴力の減退、耳の閉塞感、めまい、胃のむかつきなどが特徴です。
■「痰湿」を取り除き水分代謝を良くする食品がおすすめ(ねぎ、けつめいし、はと麦等)
③胃腸の働きが悪いタイプ
胃腸の働きが落ちると「気」は少なくなり「耳」の状態も悪くなります。このタイプは、疲れると耳鳴りが起こったり聞こえが悪くなったり、立ちくらみ、倦怠感、食欲不振、軟便などの症状も伴います。
■胃腸を元気にして栄養のあるものを摂りましょう
④腎虚タイプ(腎の働きの低下)
このタイプの耳のトラブルは老化に伴い起こっています。特徴として夜に耳鳴りがひどくなり、聴力の減退、めまい、腰痛、物忘れ、慢性的な低音の耳鳴りが起こります。
■老化はだれにでも起こること。あまり気にせず、腎を養う養生を。(おすすめ食品:くるみ、松の実、クコの実、桑の実、ごま、黒豆、山芋等)
五葉薬局 代表 古川太津子