Pochitto(ぽちっト)神戸 | 神戸大学コラム
更新:2019.9.23
第10回---神戸大学コラム
【神戸大学と日本酒】
神戸大学の様々な魅力をお伝えする「神戸大学コラム」。第10回のテーマは、「神戸大学と日本酒」です。
本学では昨年度より、全学部の学生が受講できる教養科目として、灘五郷酒造組合が提供するオムニバス講義「日本酒学入門」を開講しています。灘といえば、日本一の酒どころ。地元の代表的な地場産業である酒造への関心は高く、昨年度には約120名の学生が受講し、日本酒の歴史や文化、醸造、経営、海外への情報発信などを学びました。
また、本学と講義の提案に関わった白鶴酒造は継続的に交流があり、「神戸の伝統産業である日本酒に興味を持ってもらいたい」との思いから、純米酒「神のまにまに」の共同開発も行っています。
「神のまにまに」は、麹米に白鶴酒造が独自開発した「白鶴錦」を、掛米に本学の農学研究科附属食資源教育研究センターが栽培した「にこまる」を使用しています。商品名は、農学部の学生や大学院生らが命名。百人一首の一句、菅原道眞公による?このたびは 幣(ぬさ)も取りあへず 手向山(たむけやま) 紅葉の錦 神のまにまに"から取られており、道眞公が「紅葉を御心のままにお受け取りください」と神への思いを込めたように、「この日本酒に込めた作り手の情熱や思いも、心のままに受け取ってほしい」という意味が込められています。ラベルのデザインも、女性や若い人でも手に取りやすいようにと学生らが考案しました。日本酒にあまりなじみのない方でも飲みやすい、淡麗ながら奥行きのあるしっかりとした味わいとなっています。
3年目となる今年は、9月27日から販売を開始します。ぜひご賞味いただき、本学のこのような取り組みを知っていただくことで、多くの方に、日本酒や「酒どころ・灘」へ改めて関心を寄せるきっかけとしていただければ幸いです。
白鶴酒造×神戸大学純米酒・神のまにまに(720ml) 1,300円(消費税別)
神戸大学総務部広報課