Pochitto(ぽちっト)神戸 | 神戸大学コラム
更新:2020.1.23
第12回---神戸大学コラム
【神戸大学の歴史・『新制大学』編】
神戸大学の様々な魅力をお伝えする「神戸大学コラム」。第12回のテーマは、「統合研究拠点」です。
今回特集されている神戸どうぶつ王国のお隣に、「KOBE UNIVERSITY」と書かれた大きな建物があるのをご存じでしょうか。
こちらが、神戸大学の「統合研究拠点」。何やら難しそうな名前ですが、神戸大学が進めている「先端的学際融合研究」の、重要な拠点です。
「先端的学際融合研究」とは、文系や理系といった学問の枠を超えて、様々な分野の研究者が協力して進める最先端の研究のこと。
このような研究を、実社会での活用までを視野に入れて進めていくための拠点として、平成23年4月に統合研究拠点が設置されました。
統合研究拠点では、現在12の研究プロジェクトが稼働しています。例えば、二酸化炭素の排出が少ない「低炭素社会」の実現に欠かせない「バイオマス資源」の開発・活用プロセスの創出であったり、排出した二酸化炭素を分離・回収する特殊な「膜」の創製、マイクロ波による高精度で痛くないマンモグラフィの開発なども行っています。この他のプロジェクトでも、スーパーコンピューターを擁する理化学研究所の計算科学研究センターや、ポートアイランド地区における「神戸医療産業都市構想」と連携しながら、世界水準の研究を推進しています。
なお、ポートアイランド地区では毎年、「神戸医療産業都市一般公開」というイベントが行われており、統合研究拠点も参加しています。今年度も多くの方にお越しいただき、バイオ医薬品施設の見学会や、クイズラリーなどを実施しました。本学の最先端の研究を見学いただけるまたとない機会となっておりますので、ぜひ次回の開催をお楽しみにお待ちください。
神戸大学総務部広報課