Pochitto(ぽちっト)神戸 | 神戸大学コラム
更新:2022.5.23
第26回---神戸大学コラム
【創立記念日】
神戸大学の様々な魅力をお伝えする「神戸大学コラム」。第26回のテーマは、「創立記念日」です。
5月15日は神戸大学の創立記念日です。そのルーツは、一九〇二年(明治35年)に設置された神戸高等商業学校(通称「神戸高商」)に遡ります。当時の神戸高商は商学・経済学分野における日本の最高学府であり、現在の法学部・経済学部・経営学部の源流となっています。初代校長である水島銕也先生は、世界有数の国際湾港都市である神戸にふさわしい学校にするため、外国語教育や海外研修に注力し、世界相手に活躍できる国際的商業人の育成に努めました。この神戸高商で授業が開始された5月15日を、神戸大学の創立記念日としています。
神戸高商の卒業生である中山正實画伯曰く、「水島先生の教育の理想は『人間』を作ることにあった。…六甲台こそ永遠に水島先生の志を受けついで『人間をつくる総合大学』であり美しい伝統を誇る大学であってほしい」。その教育方針の根幹は、創立百二十周年をむかえた今もなお、神戸大学に大切に受け継がれています。
その後、神戸高商は神戸商業大学への昇格、神戸経済大学への改称を経て、一九四九年(昭和24年)、「国立学校設置法」公布により、神戸経済大学、神戸経済大学予科、神戸経済大学附属経営学専門部、姫路高等学校、神戸工業専門学校、兵庫師範学校、兵庫青年師範学校の7つの旧制官立高等教育機関が包括され、新制の神戸大学となりました。文理学部・教育学部・法学部・経済学部・経営学部・工学部の6学部から始まり、その後数度の設置・改組を経て、現在の10学部15大学院研究科を有する神戸大学へと発展したのです。
神戸大学総務部広報課