Pochitto(ぽちっト)神戸 | 神戸大学コラム
更新:2019.11.23
第11回---神戸大学コラム
【神戸大学の歴史・『新制大学』編】
神戸大学の様々な魅力をお伝えする「神戸大学コラム」。第11回のテーマは、「神戸大学の歴史・『新制大学』編」です。
神戸大学は、前身校である「神戸高等商業学校」が設置された1902(明治35)年を創立の起点としており、117年もの長い歴史があります。大学の創立記念としては、次の節目は2022年の120周年となるのですが、実は、今年・2019年も、神戸大学にとって記念すべき年となっています。何の節目かと申しますと、それは、「新制」神戸大学発足の70周年記念です。
「新制大学」とは、1947(昭和22)年に制定された学校教育法に基づく大学のことです。学校教育法により、現在の学校体系(小学校6年、中学校3年、高等学校3年、大学4年)が誕生し、当時、履修年数がばらばらだった高等教育機関が、4年制の大学に改編されました。
神戸大学は、兵庫県にあった7つの旧制官立高等教育機関(神戸経済大学・神戸経済大学予科・神戸経済大学附属経営学專門部・姫路高等学校・神戸工業專門学校・兵庫師範学校・兵庫青年師範学校)が統合されて誕生しました。しかし、その道のりは簡単なものではなく、単独での大学昇格を目指したり、大阪大学・京都大学との合併を模索したりする機関もあり、多くの困難が生じました。
紆余曲折を経て、ようやく「神戸大学」が誕生したのが、1949(昭和24)年の5月31日。当初は、文学部と理学部が1つの学部となっており、文理学部・教育学部・法学部・経済学部・経営学部・工学部の6学部からなる大学でした。その後、文学部と理学部が分離し、医学部・農学部・海事科学部がそれぞれの前身大学から移管・統合され、学部間の統合なども経て、現在の10学部の形となりました。
神戸大学の歴史に関する資料は、「神戸大学大学文書史料室」が保存・活用を進めています。常設展や、特別展・巡回展なども行っておりますので、ご興味のある方はぜひ同室のホームページをご覧いただければ幸いです。
神戸大学総務部広報課