Pochitto(ぽちっト)神戸 | どうぶつ科学コミュニケーター通信
更新:2019.5.23
第2回---相棒タマオはすごいぜ。
『ぽちっト神戸』読者のみなさん、こんにちは!ぶっちーです。前回、予告したように今回は相棒のタマオの話をします。タマオは、アフリカ原産のボールニシキヘビという種類のオスです。もう10年近く私と活動をともにしています。
最近も、神戸市内の幼稚園などから依頼を受けてタマオほか我が家の動物たちと出かけることが何回かあったのですが、やはりタマオは人気です。まず、そもそもヘビに対して無関心という方はいなくて、「好き」か「嫌い」という感情を向けてくれます。つまり興味を持ってくれます。加えて、タマオには他の種類のヘビにはあまりない特徴があります。ひとつは、何といっても?あし"があることです(写真1)。ニシキヘビの仲間は、後ろ脚が退化しきっておらず、残っているのです。この?蛇足の話"は私の鉄板ネタです(笑)。
つぎに、顔のまわり(写真2)にピットと呼ばれる穴があいていることです。これは、赤外線センサーになっていて、ニシキヘビやクサリヘビ(日本だとマムシやハブ。ただしニシキヘビとは少し形が異なる)の仲間は?温度を見る"ことができるのです。映画『プレデター』で宇宙人がサーモグラフのように世界を見ていましたが、プレデターのモデルはピットを持つヘビ類です。
今日はこのくらいで!これからも何か動物や自然の話をお届けしたいと思います。イベントや講話のご依頼も随時受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
写真1:小さな後ろ足(赤丸)
写真2:ピット器官(赤矢印)
どうぶつ科学コミュニケーター / 大渕 希郷(おおぶちまさと)
上野動物園・飼育展示スタッフ、日本科学未来館・科学コミュニケーター、京都大学野生動物研究センター・特定助教を経て、現在フリーランス活動中。
動物から植物、昆虫、微生物まで様々な生きものを用いた科学教室をご要望に合わせて企画いたします。その他、ペットボトルを用いた顕微鏡作り、偏光板を使ったサイエンスアート教室など工作教室や、各種講話、科学コミュニケーション研修、展示デザインなども承ります。
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お問い合わせ:masato_ohb@yahoo.ne.jp