Pochitto(ぽちっト)神戸 | どうぶつ科学コミュニケーター通信
更新:2023.5.23
第26回---恐竜のお話
兵庫県立美術館で5月14日まで開催していた特別展「恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造」が話題です。5月31日からは、上野の森美術館(東京)で展示されます。実は、ぶっちーも恐竜図鑑展とのコラボオンライン教室で講師をさせていただきました。
というわけで今日は恐竜のお話。イラストは恐竜とそれに近い仲間たちの系統図で、右端にいるのが恐竜類になります。そのなかで、肉食の恐竜(獣脚類)と現代の鳥が同じ仲間であることがわかります。恐竜の一部が鳥へと進化したというのは有名なお話ですから、ご存知の方も多いかと思います。
では、現代も生きている爬虫類たちは、どこにいるでしょう?イラストではワニ、カメ、トカゲ、ヘビがどこかにいます。探してみてください。そうすると?そうです、ワニやカメは恐竜や鳥に近い仲間。一方、トカゲやヘビはモササウルスや首長竜、魚竜と近い仲間だと分かります。そして、翼竜は恐竜と近い仲間だけど、モササウルスや首長竜、魚竜はそうではないことも分かります。どの絵がどの動物か分からない人は、いま述べた動物の名前をネットで画像検索してみてね!
最後に、左上にいる大きな背びれのようなものがついた動物。これはディメトロドンという古代の動物です。これも恐竜と間違えられがちですが、実は私たち哺乳類と近い仲間なのです。動物の誰と誰が親戚か?調べてみるとおもしろいかもしれません。
↑恐竜図鑑展フォトスポットにて息子と。
↑恐竜類とそれに近い仲間たちの系統関係。(c)大渕希郷
どうぶつ科学コミュニケーター / 大渕 希郷(おおぶちまさと)
上野動物園・飼育展示スタッフ、日本科学未来館・科学コミュニケーター、京都大学野生動物研究センター・特定助教を経て、現在フリーランス活動中。
動物から植物、昆虫、微生物まで様々な生きものを用いた科学教室をご要望に合わせて企画いたします。その他、ペットボトルを用いた顕微鏡作り、偏光板を使ったサイエンスアート教室など工作教室や、各種講話、科学コミュニケーション研修、展示デザインなども承ります。
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