Pochitto(ぽちっト)神戸 | どうぶつ科学コミュニケーター通信
更新:2023.9.23
第28回---どうぶつを飼うということ。
皆さんは、何か動物を飼っておられますか?私はもちろんいろいろ飼っています。思い起こせば、幼少期より本当にいろいろな生き物と暮らしてきました。もともとは生き物に対する飽くなき好奇心からはじめたものでした。いまは、どうぶつ科学コミュニケーターという自分の仕事の一環としても飼育をしています。
ところで、一般家庭で生き物を飼う場合、それはペットと呼ばれることになると思います。どんな生き物でも飼い始めたら責任が生じます。一度飼い始めたら、最期まで面倒を見なければなりません。そして飼育していく中で、他人に迷惑をかけてはいけません。迷惑と面倒は違います。例えば、飼い主が出張などで同居家族や近隣の友人にペットを一時的に預ける行為。これは面倒事をお願いしてはいますが、迷惑行為ではないと思います。迷惑行為とは、例えばネコを放し飼い(外飼い)にして、その糞尿等で近隣環境が不衛生になった、そのネコが他人の身体や財産を傷つけた場合等です。法的に罰せられる可能性もあります。ゆえに〝ネコは室内飼育に努める事〟という主旨が、環境省の「動物の飼養及び保管に関す基準」にも法に基づき明記されています。
他人に迷惑をかけず、その生き物を最期までみれる見通しと覚悟はあるか?これだけは常に自問自答してから決めています。飼いたい生き物と飼える生き物は違うからです。皆さんはペット選び、どうしていますか?
↑オカメインコは仲良しの妻の肩でうたた寝。実は妻もうたた寝中。
↑オニプレートトカゲの世話を手伝う息子。生き物との交流は学びが多い。
どうぶつ科学コミュニケーター / 大渕 希郷(おおぶちまさと)
上野動物園・飼育展示スタッフ、日本科学未来館・科学コミュニケーター、京都大学野生動物研究センター・特定助教を経て、現在フリーランス活動中。
動物から植物、昆虫、微生物まで様々な生きものを用いた科学教室をご要望に合わせて企画いたします。その他、ペットボトルを用いた顕微鏡作り、偏光板を使ったサイエンスアート教室など工作教室や、各種講話、科学コミュニケーション研修、展示デザインなども承ります。
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