Pochitto(ぽちっト)神戸 | どうぶつ科学コミュニケーター通信
更新:2024.11.23
第35回---保護犬がやってきた!
みなさん、こんにちは。実はぶっちー、子どもの頃からどうしても犬を飼いたかったのですが、家庭の事情で叶わず、気づけば40代前半。いま飼わなきゃ、きっと飼いたいで終わってしまうなと一念発起。
そして犬を飼うにあたり、どうせ飼うならちょっとでも不幸な犬を減らしたいなと保護犬を検討しはじめました。もちろん、ペットショップで買うことを否定しているわけではありません。私は仕事柄たくさん生き物を飼っているので、それらとうまくやれる可能性が高い犬種の購入も考えました。しかし、春先から市の保護施設へと見学に通いはじめ、保護犬のことを知るにつれ、やはり保護犬を引取ろうと決心しました。
もちろん、決心したからと言ってすぐに引き取れるわけではありません。市による飼育環境のチェックほか審査があります。審査が通り、そこから何頭もの保護犬と直接会って、相性などをみて、そしてお試し期間を経てようやく引き取ることになります。
結局、野犬の子どもで、かつ、野外で生まれた子を引取ることになりました。神戸市に野犬が!?と思われる方もいるかもしれませんが、減ったとはいえ山間部にはまだまだいるそうです。野犬ということもあり、警戒心はとても強いです。なおかつ、保護された生後数か月のときに疥癬(かいせん)という皮膚の病気にかかっていたために、他の犬とも、人間とも接することがあまりできませんでした。ゆえに、社会化があまりできていないのです。次号、犬や動物の社会化についてお話します!

↑我が家にやってきた、ちょむすけ(3月生まれ、オス)。

↑甲斐犬の血が入ってそうな虎毛のちょむすけ。
どうぶつ科学コミュニケーター / 大渕 希郷(おおぶちまさと)
上野動物園・飼育展示スタッフ、日本科学未来館・科学コミュニケーター、京都大学野生動物研究センター・特定助教を経て、現在フリーランス活動中。
動物から植物、昆虫、微生物まで様々な生きものを用いた科学教室をご要望に合わせて企画いたします。その他、ペットボトルを用いた顕微鏡作り、偏光板を使ったサイエンスアート教室など工作教室や、各種講話、科学コミュニケーション研修、展示デザインなども承ります。
詳しくは下記まで。
お問い合わせ:masato_ohb@yahoo.ne.jp