Pochitto(ぽちっト)神戸 | どうぶつ科学コミュニケーター通信
更新:2022.9.23
第22回---トンボのひみつ。
こんにちは!インスタグラムで生きもの関係の情報を発信しているのですが、ちょっと前にアップしたトンボの動画が10万回再生を超えました!自分でもびっくり…。
その動画は、トンボを仰向けにして、そっと置くと一時的に動けなくなるというものです。インスタグラム内で、「大渕希郷」かmasatokage02で検索していただくか、QRコードを読み取っていただければ見れますのでよかったらご覧ください。動画は動けなくなったところで終わっていますが、手を叩いて大きな音を出したり、あるいはトンボに触れたり、何か刺激を感じるとすぐに動き出し飛び去ります。
ではなぜ、トンボは一時的に動けなくなるのでしょうか?実ははっきりとはわかってはいないようです。しかしながら、トンボにはある習性があります。それは、必ず太陽の光を背にして飛ぶというものです。暗い部屋でトンボに下からライトを当てる実験をすると、なんとトンボは背面飛行しちゃうことがわかっています!トンボにとっての上下を決めているのは光なのです。もしかしたら、この習性がゆえに、仰向けにされるとトンボは混乱してしまって動けなくなってしまうのかもしれません。あくまでも、ぶっちーの仮説です。
ちなみに、トンボの幼虫のヤゴも下からライトを当てると、やっぱりひっくり返ってしまいます。興味のある人は、透明な入れ物にいれて実験してみてね!
みなさんもぜひトライしてみてください!ただし、クワガタムシを掻き出すために、めくれや洞を破壊することはやめてください。破壊されためくれや洞には二度とクワガタムシは来ませんし、新たなめくれ・洞ができるまで膨大な時間がかかります。逆に無事であれば、またそこにクワガタムシがやってきます。自然と遊ぶときは、何世代にも渡って、その恩恵が受けられるように遊びましょう。
↑トンボをそっと仰向けにすると・・・ぶっちーのインスタグラムより
どうぶつ科学コミュニケーター / 大渕 希郷(おおぶちまさと)
上野動物園・飼育展示スタッフ、日本科学未来館・科学コミュニケーター、京都大学野生動物研究センター・特定助教を経て、現在フリーランス活動中。
動物から植物、昆虫、微生物まで様々な生きものを用いた科学教室をご要望に合わせて企画いたします。その他、ペットボトルを用いた顕微鏡作り、偏光板を使ったサイエンスアート教室など工作教室や、各種講話、科学コミュニケーション研修、展示デザインなども承ります。
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お問い合わせ:masato_ohb@yahoo.ne.jp