Pochitto(ぽちっト)神戸 | どうぶつ科学コミュニケーター通信
更新:2024.7.23
第33回---Gのお話。
梅雨、そして夏。蒸し暑い日が続いています。この記事を書いているのは梅雨、6月です。ちょっとした事件(?)がありましたので、報告がてら皆さんのお役にも立てればと筆を執っています。
6月の蒸し暑い夜、近所を散歩していたところ地面をうごく黒い影と遭遇。それもたくさん。よく見てみると、ゴキブリでした。正確にはクロゴキブリ。苦手な方もいらっしゃると思いますし、何を隠そう私も苦手なので以後、Gと表記します(笑)。苦手とはいえ、生物に関心が深い私。行動を観察してみました。すると、〝汚水〟と書かれたマンホールの蓋の穴から何匹も出入りしているではないですか。気温18度を超えるあたりから活発になるG。いまのうちに駆除せねばと、マンホール内に殺虫剤を噴射。……後悔するほどのGが出てきました。近所迷惑にもなりかねませんので、出てきたGはすべて始末しました。しかし、マンホールはひとつだけではありませんし繋がっています。そこで、神戸市にマンホールの穴をテーピングでふさいでもらいました。居住区ごとに、市の各水環境センターが対応してくれるのでお困りの方は相談してみるとよいでしょう。
その後、自宅内外に市販の駆除剤を設置しました。数日は、駆除剤を食べてふらついているGを見かけましたが今は見ません。ちなみに、同時期に町内会の溝掃除がありまして、側溝内部でヒキガエルを発見。きっとGを食べに来ていたのでしょう。彼には悪いことをしたかもしれません。
↑神戸市に穴を黒いテープでふさいでもらった。
↑マンホール内部を見せてもらった。開けたときは壁面にGが…。
↑マンホールそばの側溝に いたニホンヒキガエル。
どうぶつ科学コミュニケーター / 大渕 希郷(おおぶちまさと)
上野動物園・飼育展示スタッフ、日本科学未来館・科学コミュニケーター、京都大学野生動物研究センター・特定助教を経て、現在フリーランス活動中。
動物から植物、昆虫、微生物まで様々な生きものを用いた科学教室をご要望に合わせて企画いたします。その他、ペットボトルを用いた顕微鏡作り、偏光板を使ったサイエンスアート教室など工作教室や、各種講話、科学コミュニケーション研修、展示デザインなども承ります。
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