Pochitto(ぽちっト)神戸 | わたしの常識はあなたの非常識
更新:2020.1.23
第11回---わたしの常識はあなたの非常識
【令和って何なの?】
今回の『ぽちっト神戸』は令和2年1月23日発行ですよね。つまり、令和時代になって初めての正月を迎えて3週間が過ぎたぐらいですね。令和時代になって最初の年末年始にろう者の友人たちに「令和って何なの?」と聞いてみました。
すると、手話で帰ってきた答えは「梅の花」「万葉集」という答えがほとんどでした。
皆さんも、試しにインターネットで「令和 手話単語」というダブルキーワードで検索してみて下さい。
2019年4月1日、菅官房長官が新しい元号を「令和」と発表しました。
それを受けて日本手話研究所は、4月1日午後6時から全国手話研修センターで『標準手話確定普及研究部委員会』を開きました。委員会は委員6名全員出席のもと、北海道から九州までの全国9ブロック全班(44名)から提案された手話〈令和〉の表現案を約1時間かけて論議、検討しました。
その結果、翌4月2日に「令和」という手話単語として、『梅の花が前に向かいながら開いていく』、つまり、将来に向かって花が開いていくような素晴らしいイメージの手話単語が発表されたのです(「令和」の言葉が万葉集からきたというのは皆さん、ご存知の通りです)。
みなさん、一度インターネットで「令和 手話単語」と調べて、そこで表される動画を見てください。今、ご説明したような動きになっているのがおわかりだと思います。
ろう者(聴覚障害者)の方は、耳が聞こえない分、目で見た情報で意味をつかんでいきます。今後「令和」という言葉を聞くたびに、手話単語の「令和」のことも思い出していただければ、私はうれしいです。
次回は「ろう者だから犬食いするの?」に続きます。
神戸市北区(神戸電鉄西鈴蘭台駅周辺)にある手話ができる TKGB社会保険労務士事務所
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