Pochitto(ぽちっト)神戸 | わたしの常識はあなたの非常識
更新:2022.3.23
第24回---わたしの常識はあなたの非常識
【 デフリンピックとは? 】
今年2月の中国での冬季オリンピック、3月の冬季パラリンピックはどの選手も素晴らしい演技で、感動しながらテレビを見ていました。
5月には、ブラジルで第24回夏季デフリンピックが開幕されます。デフリンピックとは「ろう者(Deaf)+オリンピック(Olympics)」からつくられた言葉で、オリンピックと同じように4年ごとに開催される聴覚障害者のための総合スポーツ競技大会です。ろう者(Deaf)は、まだまだ社会的に少数派、つまり身近な存在ではないために、オリンピックやパラリンピックに比べるとデフリンピックの認知度はまだまだ低いです。このコラムを読まれている方々もデフリンピックの存在を知っている方は少ないのではないでしょうか。
前回の二〇一七年のデフリンピック(開催国トルコ)に出場し、今回のブラジル大会にも団体競技で出場予定の方に話を聞く機会がありました。耳が聞こえない分、試合中チームメイトとの意思疎通をはかるために、目での合図(アイコンタクト)がとても大切だと話されていました。また、オリンピックやパラリンピックとは違って、各企業からの協賛金はほとんどなく、自己負担額が大きいということも、初めて知りました(※参照)。
テレビ放映はほとんどないとは思いますが、当コラムをご覧になっている皆様には5月にブラジル大会で活躍するろう者(聴覚障害者)の選手もいるのだということを知っていただけたらと思います。
※練習や試合にかかる費用は、手話通訳費から遠征費まで、あらゆる費用を選手自身が負担している。負担する費用の中で最も金額が大きいのは、遠征費および合宿費である。(デフリンピック選手候補の競技環境と意識に関するアンケート調査報告書・平成21年6月筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター研究代表者 中村有紀の24ページ。尚、このアンケートにはデフリンピック候補選手百五十一人のアンケート回答内容が掲載されており、今でもインターネットで検索すると出てきます。)
次回は「ただのおじいちゃんになるの?」に続きます。
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