【　笑う門には福来たる　】

「笑う門には福来たる」という言葉があります。これは「いつも笑い声が溢れる家には、自然に幸運が訪れる。 明るく朗らかにいれば幸せがやってくる」という意味、 また「悲しいこと・苦しいことがあっても、希望を失わずにいれば幸せがやって来る」いう意味で使われることが多いようです。

でも、去年（2020年）を思い出すとどうでしょう。笑おうと思っても、笑えない重苦しい気分で過ごした日々が多かったのではないでしょうか。

昨年、相談に来られたある女性のろう者（聴覚障害者）から聞いた話です。「医療関係に勤めているのですが、『もう来なくてよい』と院長先生から言われました。私の耳が聞こえないことを承知で採用してもらったのに、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が出ている今になって、耳の悪い私を雇い続けることはできない、と言われたのです。」

この方をはじめ、去年は例年以上に「仕事」「お金」「人間関係」で困っている、という相談が多かったように思います。社会全体として、またそれぞれのグループの人間関係の中でも、弱い立場の人に配慮する「お金の余裕」「心の余裕」がなくなってきているのかもしれません。

明けて令和3年、コロナ禍収束の見通しはまだまだつきませんが、どんよりした気分に浸っていても何も始まりません。できるだけ前向きな気持ちで過ごしていきたいものです。「笑う門には福来たる」まずは、笑顔を意識することから始めてみませんか？

次回は「前を向いて歩こう」に続きます。

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