Pochitto(ぽちっト)神戸 | わたしの常識はあなたの非常識
更新:2023.3.23
第30回---わたしの常識はあなたの非常識
【新しいスタート】
今年に入り、ろう者(聴覚障害者)から次の2つの相談が多くなったように感じます。
1つ目は、「ねずみ講」問題で、ろう者の話を信じてろう者が被害に遭うというケースです。2つ目は、「家族の介護」問題で、特にろう者の親の認知症関係でのお金の問題です。相談の方法は、最初に私がじっくりとお話を聞かせてもらい、次にろう者への理解が厚い弁護士と一緒に解決するための方針を検討するというやり方です。
私が思うのには、普通に聞こえる人達であれば、もっとたくさん相談する場があると思うのですが、聞こえないという事で相談する場が限られてしまうのが現実です。なおかつコロナ禍の影響で外部への相談ができなかったここ数年間のブランクが影響しているのではないかと思っています。私としては、法律やお金の問題でなかなか周りに相談することができないろう者の方がいつでも気軽に弁護士・司法書士・行政書士・税理士・社会保険労務士その他の法律家に相談できる場所を作りたいと思うようになりました。今年はその新しいスタートの年にしたいと思っています。
この原稿を書いた時点で今年のゴールデンウィーク明け、つまり5月8日(月)から新型コロナウイルス感染症が今の2類から5類扱いになるとニュースで知りました。2020年から続いたマスク生活が終わり、ろう者がマスクなしに相手の唇を読んで会話できるようになると今からとても楽しみにしています。
次回は「新○○です」に続きます。
神戸市北区(神戸電鉄西鈴蘭台駅周辺)にある手話ができる TKGB社会保険労務士事務所
代表 山本 敏彦
TEL 078(779)2259
FAX 078(201)1658