Pochitto(ぽちっト)神戸 | わたしの常識はあなたの非常識
更新:2019.9.23
第9回---わたしの常識はあなたの非常識
【ろう者だから肺が弱いの?】
ろう者は健聴者と比較すると、腹式呼吸をあまりしていないから肺が弱い人が多いそうです。皆さん、思い出してください。小学校の時の合唱コンクールなどで担任の先生から「もっと大きな声を出しなさい。」「もっと大きく息を吸っておなかにためてから声を出しなさい。」などと言われたことはありませんか?
合唱コンクール用の呼吸法として「腹式呼吸」という言葉を聞くことがあります。腹式呼吸も自然に大きな声を出すための呼吸法なのですね。そして、大きな声を出すということは、「肺」の運動をしていることになるのですね。だから、自然と肺が鍛えられているのですね。
ろう者(聴覚障害者)は、音声言語としての声を聞くことができませんし、音声を出すことも多くはありません。そういう生活を何年間も続けているうちに、聞こえている人とは肺の運動量の違いが大きくなっているのですね。ですから、2階まで階段を上がるだけで「息切れする」ことがあるのです。そういえば、飲み友達である同世代の他のろう者の方も、駅から少し遠くに移動した際に息切れをしていたことを思い出しました。
ただし、水泳その他のスポーツをしているろう者は、心肺機能が鍛えられているので肺が弱いということはないそうです。以上は、私と同世代のろう者の友達Lさんから聞いた話です。
上記のようにろう者と私が話をしている状況は、
http://tkgb.jp/sr/syuwa-touzen-natural.html のURLでもご覧いただくことができます。
次回は「募金の場所はどこが良いの?」に続きます。
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