Pochitto(ぽちっト)神戸 | わたしの常識はあなたの非常識
更新:2024.5.23
第37回---わたしの常識はあなたの非常識
【知らないのではなく】
「知らなかった」という言葉があります。「知らない」とは、ある物事に関する知識・情報を有していないという意味で用いられることが多いようです。
その一方で「気付かなかった」という言葉もあります。知らないのではなく気付かないだけという状況が身の回りには多いように私は感じています。先日、外を歩いていた時、背負っている鞄の横から折りたたみ傘が落ちましたが、私は気付かずにいました。後ろを歩いている人が傘を拾って渡してくれました。耳が悪いために傘が落ちた音が聞こえなかったようです。
パトカーや救急車が急に目の前に出たような感覚がしてビックリしたこともあります。
サイレンを鳴らしているのですが、それが聞こえなければ、急に目の前に出てきた感覚になってビックリしますよね。でも、その感覚を気付いてもらえないことがあります。
補聴器があれば、音が聞こえると思いますよね。でも外で風が吹いているときには、その風が補聴器にぶつかる音が増幅されて、他の人の声が極めて聞こえづらいのです。
今回紹介したのは私の体験談ですが、高齢の方々や障害を持たれた方々の困り事や辛さなど、実際に体験しなければ気づけないということがたくさんあるのだと思います。
人の痛みや悲しみにお互いに気付く、配慮のあるくらしをしていきたいものですね。
次回は「チャンスと考える」に続きます。
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