Pochitto(ぽちっト)神戸 | わたしの常識はあなたの非常識
更新:2022.1.23
第23回---わたしの常識はあなたの非常識
【 どんなオリパラになるの? 】
来月(二〇二二年二月)には中国で冬季オリンピック・冬季パラリンピックが開催予定ですね。
去年の夏、日本で東京オリンピック・東京パラリンピックが開催されたのは、記憶に新しい所です。オリンピックの閉会式とパラリンピックの開会式・閉会式ではNHKのテレビでろう者による手話通訳がつきました。私のまわりのろう者(聴覚障害者)は、手話通訳がついたことで、「字幕よりも、もっとわかりやすく楽しめた」と喜んでいました。
一九六四(昭和39)年の東京オリンピックのときには「手話通訳」放送などありませんでした。それだけに、去年(二〇二一年)の東京オリンピック閉会式、東京パラリンピック開会式・閉会式のテレビ放送で手話通訳がついたことは隔世の感がありました。
驚かれるかもしれませんが、昭和という時代には聾(ろう)学校でも、手話を使うことが禁止されていた期間がありました。手話を使っていたことが担任の先生にばれると「バケツを持って廊下に立たされた」こともあったそうです。口話教育重視のため、ろう学校内で手話を使うことが禁止されていた時期があったのです。皆さんも、家の外で手話を実際に見たのは平成時代、令和時代ではないでしょうか。今は手話を人前で使っても良いのです。
厚生労働省が管轄の手話通訳士試験(手話通訳技能認定試験)の第1回試験が始まったのは平成元年です。昭和時代には手話通訳士試験というものはありませんでした。現在、テレビ画面の左下の方に小さく手話通訳者が映っていることがありますが、あれも平成時代、令和時代になってからのことです。
中国での冬季オリンピック・冬季パラリンピックでは、どのような手話通訳がつくのでしょうか。今からとても楽しみです。
次回は「デフリンピックとは?」に続きます。
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