Pochitto(ぽちっト)神戸 | わたしの常識はあなたの非常識
更新:2021.7.23
第20回---わたしの常識はあなたの非常識
【 ロウフウフってなに? 】
皆さんが『ロウフウフ』と聞けば、どんな方々をイ メージしますか?
手話というものをあまりご存じでない方々が『ロウ フウフ』と聞けば、老夫婦つまり高齢者夫婦をイメージするのではないでしょうか。今年の春に始まった新型コロナワクチン接種の案内でも、厚生労働省から「高齢者へのワクチン接種スケジュール65歳以上対象」とあるように、今現在の高齢者は65歳以上と定義されています。
でも私は、40歳から60歳の間のろう者(聴覚障害者)夫婦を思い浮かべます。実際に二〇二〇年から今も続く『コロナ禍』で私のもとに相談にこられる方々は40歳から60歳のろう者夫婦が多いのです。
今回、私は、『ロウフウフ』と表されても、聴覚障害者側の見方をする人と健聴者側の見方をする人によって、とらえ方が違うということをお伝えしたかったのです。
ろう者と健聴者のことばのとらえ方の違いと言えば、以前、ろう者から、その友達のろう者が病院に行った時、お医者さんや薬剤師さんに「愛飲(あいいん)なさっているものは何ですか?」と常備薬のことを筆談で聞かれた際に、「アイイン」の意味が分からずに、テレビなどで知っていた志村けんさんの「アイーン」のジェスチャーをして「アイーンですか?」と問い返したら、側にいた看護師さんに大笑いされたという話を聞いたことがあります。
言葉というものは本当に難しいです。相手がろう者でも健聴者でもしっかり表情を見て、「伝わっているかを確認」しながらお互い気持ちよくコミュニケーションをはかりたいものですね。
次回は「新型コロナワクチン接種は?」に続きます。
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