Pochitto(ぽちっト)神戸 | 街角浪漫
更新:2019.5.23
第14回---街角浪漫
昭和21年に8人の戦災孤児を収容して始まった?恵泉寮"が建てられた北鈴蘭台は、駅が出来る前まで、小部峠近くのデコボコ道からしか行く事が出来無い山の中だったと聞いています。
この施設がまだ児童養護施設だった頃、職員にBBS会員がおられ、子供達と遊ぶ事が面白くて度々訪れていました。ドッジボールや、キャンプファイヤーで踊ったりしていた頃、とんでもない事が起こりました。
大震災です。その後は会員の安否確認、全国の会員から送られた義援金の振り分け、全壊で避難所生活の会員のお手伝い等をしていると、支援の手が近畿は勿論全国からも届き、中国地方連盟からはうどん1000杯分の炊き出しを用意して駆け付けて来てくれ、ビクともしなかった御影公会堂前で10時から開始、僅か2時間程で完食。
翌年まで東須磨小学校等、場所を変更して数回する事が出来ました。駆けつけてくれた広島や岡山の会員さん達は、変わり果てたJR六甲駅や、市街地を見て、涙をこらえながら黙々と手伝ってくれました。その中には若い学生さんたちもたくさんいました。当時を振り返ると、列に並んで炊き出しを待っている人達からの?ありがとう"の言葉は、会員達にとってまだ1万杯は作れる位の勢いをつけてもらえる栄養剤になっていたのを思い出します。
義援金を送って下さったり、炊き出しを手伝いに来てくれた全国の会員達の事を思い出す度、未だに言葉にならない感謝の気持ちで心の中が温かく濡れてきます。あの悪ガキがこの様な経験をさせてもらえたのもBBS活動に導いてくれた人のお陰です。去年も色々な所で大きな災害が起こりましたが、その度に神戸市や兵庫県の職員達、がんばろう神戸をはじめとするボランティア団体が被災地に向かうのを見ると、厚かましくも勝手に少しだけ恩を返した気になっています。捨てきれなかった歯磨き粉を変えてみただけで、新たな発見や出逢いが見つかることがありますよ。因みに神戸北BBS会は神戸北町にある北区更生保護サポートセンター内に事務局が有ります。
もし興味を持った方がおられたら一度問い合わせてみては如何でしょうか。
作 山善寿司 大将