Pochitto(ぽちっト)神戸 | 街角浪漫
更新:2019.9.23
第16回---街角浪漫
神戸市の人口減少が止まらないと、特に減少率の高い所としてNHKが放送していたのがナント西鈴蘭台でした。10数年前から1年間に200世帯が減っていたらしく、1万人以上の人々がいなくなっていたんですね。
今の食彩館の駐車場がテニスコートだった頃、通りには、2軒の洋食屋(1軒は美容院になって名前が残っています)、お菓子のタカラブネ、カメラ屋、レコード屋、カネヨシ(婦人服)、フクヤ(子供服屋)、まるき(着物屋)、喫茶店、ゴールデン薬局、まんが亭の横にはシーソー(洋菓子)、南北の通りには、食道園(中華料理)、お菓子のコトブキ、うちの2階は、お好み焼き屋、スナック、大成歯科、あすなろ保育園、並びには福岡美容室、五葉電気、煙草屋、駅前にはパルナス(洋菓子)、パン屋、回転寿司、ボーリング場が無くなった阪急共栄の2階にはおもちゃ屋、更に駅前駐車場の向かいにはラジオCMを流していたカラオケボックスも有りました。
こうした個人商店が集まり知恵を絞って営業していった結果、土日祝日ともなりますと、家族連れの人々で賑わいのある街になっていました。特に美容院と歯医者さんの数の多さは有名で、確かに歯並びのいいべっぴんさんがこの街には今でも多いように思います。
また、7月の最終の土日に催される駅前の夏祭りになりますと、今は見かけなくなったヤンキー達が何処からともなく湧いてきて、テキ屋さん達の清掃作業を手伝った後、夜中じゅう青春を謳歌していたのも一つの恒例行事のようになっていましたが、そんな子育て真っ最中くらいの挨拶をしてくれていた青年達も最近見かけなくなりました。
さて、今年神戸市が西鈴蘭台駅前再開発に向けて予算を出してくれました。始まったばかりのラグビーワールドカップで言うならばトライです。これでゴールを狙うチャレンジが出来ます。ただもう少しすれば、鉄腕アトムで見た空を飛ぶ車が走り出す時代がやってきます。北神急行の終着駅を西鈴蘭台駅になどと言っているようなロートルがいくら考えても、おそらくは時代の革命についてはいけないでしょう。10年と言わず5年先位までにもう一度何かしら良いことで、ロケにきてもらいたいものです。
作 山善寿司 大将