Pochitto(ぽちっト)神戸 | 街角浪漫
更新:2025.1.23
第46回---街角浪漫
今年も1972年製のナショナルのラジオからアナログな音が聞こえています。
電離層を見つけた科学者に感謝します。
何処らへんで反射して帰ってくるのかなと眺めている空には、今安倍晴明が生きていたら占いを外す様な明るい彗星が日没後や夜明け前に見えています。地球名「ISS」日本名「きぼう」この星を約90分で一周するラグビーコート位の大きさの宇宙ステーションです。
1月23日以降西鈴蘭台で観れる日は28日の18時46分頃北北西の低い空で観え始め48分に北の空に消えていきます。興味のある方はKIBO宇宙放送局のアプリをダウンロードしてきぼう予想を開くと詳しい情報が手に入ります。夜明け前に真上を通過する時はビックリするほど大きく観える時がありますからきぼうのおっかけを楽しんでみてはいかがでしょうか。
さて、巳年に巡りたい所と云えば、和田岬に有る白蛇を祀る「和田神社」が有名ですが、御影の綱敷天神、そして杉尾神社と同じ神様をお祀りする二宮神社にも白蛇伝説が継承されており、どちらの神社も何十匹もの白蛇が御旅所から走ってきて境内の松や椋木の中にスポンと潜り込んできたという話が伝わっています。そして六甲山山頂付近にも白蛇をお祀りしている神社があります。
六甲比命神社と書いて(むかつひめじんじゃ)正式には六甲比命大善神社(ろっこうひめだいぜんじんじゃ)瀬織津姫(せおりつひめ)という古事記には登場しない神様が、六甲スノーパークの近所に縄文時代からの磐座が有る所にお祀りされています。今は平清盛が福原遷都の際に、唐櫃を京都の鞍馬の様に北の鬼門を守るために修復した多門寺の奥院とされていますが、日本初のゴルフ場を造ったグルームさんが開発したとされる山の上には神戸レディース達が違う彼氏と走った夜景ドライブでも、初めて見たこんな景色!って呟いていた所に古い遺跡が残されていました。山頂から東に行くと石の宝殿が有る六甲山神社(むこやまじんじゃ)の鳥居をくぐると標高880mの境内からの絶景は、望遠鏡が有れば阪神競馬場で行われる桜花賞をここから観る事が出来ます。
余談ながらレイラインと呼ばれる有名な神社仏閣を地図で結ぶ線上で出雲大社と伊勢神宮を結ぶと、線上に以前は甲子園に本拠地を持つ球団が優勝祈願をしに行くので御利益が無いと思っていた廣田神社(今は微塵も思っておりません)そして六甲比命神社があります。因みにここは弘法大師が訪れた再度山と淡路の伊弉諾神宮から四国の剣山延長線上にもなります。もしかしたら1800年も前の人達も宇宙ステーション「きぼう」を持っていたのかも知れません。
作 山善寿司 大将